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為替勝力 フィリップFXブログ

ドルキャリーは本格化、ポンドはセーフ

 最近FRBが何回も、FOMC政策金利を異例に長期的に低水準に据え置く公算が高いとの立場を示した上、17日火曜日のインターバンク市場で、6カ月ものドル建てロンドンインターバンク取引金利は前日から1bpの低下で0.506%になり、1993年以来16年ぶり円建て金利(0.516%)を下回った。
 この6カ月もの金利の低下により、キャリートレードでの調達に利用できるドル資産の幅が広がり、円に代わってドルがキャリートレードの調達通貨として運用される可能性が高くなっているので、ドルがバスケット通貨に一段と下落するリスクが現れた。
 コメルツ銀行(Commerz AG.)の為替ストラテジスト、アンチェ・ブレフケ(Antje Praefcke)は、低金利でドルがキャリートレード通貨の主役になり、その同時にドル安も進んだら投資に二重に有利なことになると述べた。また同氏は、16日にバーナンキFRB議長が低金利の長期化を示唆したことにより、ドル建てLIBORを抑える同時に、ドル相場の下落が続くことを意味すると見解を示した。
 一方、ウェストカップ銀行の為替顧問リチャード・フラヌロビッチ(Richard Franulovich)は、FRBの立場が変わらない限り、ドルキャリーの規模が円キャリーを越える可能性もあると語った。
 ちなみに、ポンドもキャリートレードの調達通貨になる観測が広まっていたが、水曜日にBOE議事録の公表により、その観測が大幅に後退した。今回の議事録によりBOE政策委員では三つの意見に分けてあることが明らかに、そのうち資産購入プログラムの規模を据え置きにする意見も出ているため、量的緩和政策の効果が疑問され、早期に終了する思惑が浮上した。そしてBOEにより金融政策が市場の予想より早く引締めに転じる観測が前進し、ポンドキャリーの可能性がかなり低くなった。

2009.11.18日 10:45更新

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