為替勝力 フィリップFXブログ
ドル安→石油バブル→経済危機
昔の記事でドル安が今回金融危機の最終段階である可能性を指摘したが、再び金融危機が爆発する序章になる恐れもある。そのシグナルは原油相場にあり、石油バブルが発生したら、消費支出に大きなダメージを与え、景気後退が再開するだろうと一部のエコノミストが予測する。
今のドル安が米国の経済回復をサポートしているが、原油価格の上昇が続く限り、良い現象とはいえない。昨年のリーマンショック前にFRBの利下げ及び新興市場国の原油に対する需要の拡大により、ドルが暴落し、原油価格が一時的に1バレル150ドル近くまで急騰した。今の動きと結構似ているが、まさか歴史の繰り返しになるか?
メリルリンチのマネージングディレクター、イーサン・ハリスが今の景気回復はもし軌道から外れたら、その一番の要因が恐らく石油バブルだろうと述べた。また同氏は、1バレル120ドルの目安として、それを越えたら石油バブルと見てもいいと判断した。
そもそも2008年に金融危機が爆発する前、エネルギーコストが急に上昇したため、消費者の支出が激減した。そして今度もし原油価格がまた異常に高くなれば消費支出も再度抑えられるだろう。特に今景気回復が進んでいるものの、力が弱く、少しの衝撃を受けても崩れそうな状況なので、去年の1バレル147ドルともかく、100ドル越えた段階で世界経済にかなりのダメージを与える。それに今ガソリン在庫は予想を上回り、増加する一方なのに、原油価格がどんどん高くなる。だから値上げの原因は、需要の拡大で供給不足になるわけではなく、投機的な売買を行っているとしか考えられない。石油バブルが確実に進んでいるようだ。
2009.11.13日 4:46更新
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