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トリシェがいいことを言ってくれたが次は雇用統計

 昨日トリシェECB総裁は、ECB定例理事会後の記者会見で1年物資金供給オペを延長しない方針を言及した。そして金融政策を平常時に戻し、非正式的な政策を解除し始める可能性を示唆したことにより、ユーロが買われ、素早く1.49台を乗せた。しかし米雇用統計発表の前、投資家が慎重な姿勢を取り戻したため、ユーロを始め、リスク通貨が伸び悩む展開となっている。恐らく発表まで全通貨が狭いレンジで小さい動きを取るだろう。
 米雇用市場の低迷が景気回復を抑える一番の要因として、雇用市場が明らかに改善しない限り、景気回復の持続は難しいと判断される以上、今夜雇用統計の発表に警戒感が高まる一方だ。雇用統計に関わる重要指標のうち、10月非農業部門雇用者数変化は17.5万の減少で9月より改善していると予測されるが、失業率は9月の9.8%より高い9.9%となる予測を出された。こうした改善と悪化が混在する予測をなかなか参考しにくい。
 バークレイズキャピタル(Barclays Capital)のトップエコノミスト山本雅文は、米10月非農業部門雇用者数が15万の減少で予測よりも良い結果になる可能性が十分あるが、失業率の方が楽観できなくて、10%以上になればドルが売られるだろうと述べた。しかしフォレックス・ドット・コムのアナリストJacob Oubinaは、ここ6ヶ月雇用統計発表の後に市場の反応を考えたら、発表が悪ければリスク選好が後退し、リスク資産が売られる傾向が強くなり、避難通貨のドルに有利な展開になるだろうと述べた。要するにエコノミスト達の予想も一致いないから今夜は本当に難しい。個人的にはJacob Oubinaの観点を賛同するが、実際どうなるかな。

2009.11.6日 3:35更新

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