為替勝力 フィリップFXブログ
ECBよりBOEの方が要注意
米ドル復活の条件を言えば、一つは世界経済の見通しが悲観的で景気回復が難航すること、もう一つはFRBが明確に利上げを示唆すること。G20のうちG7の景気回復がやや鈍いが、回復しているのは確かなので、もうドルでリスクを回避する必要がないようだ。一方利上げの可能性を考えたら、FRBが昨日NY市場でFOMC声明を出したが、「FF金利誘導目標水準を0-0.25%に据え置く。また低水準の資源利用や抑制されたインフレ基調や安定的なインフレ期待などの経済状況により、FF金利を長期間で異例に低水準を維持することが引き続き予想する。」との内容になっているから、利上げが全然期待できない上、ドルが売られやすい状況が続くだろう。
これからBOEとECBの発表が控えているが、ECBよりBOEの方が要注意。市場の予測ではECBの政策金利が据え置く上、声明の内容も前回とほぼ変わらないとのこと。一方BOE政策金利も据え置きなろうが、その後の声明が値動きに大きな影響をもたらす可能性がある。やはり債券購入プログラムに変更がありそうで、期間の延長及び規模の拡大が材料視される。特に拡大の規模は市場予測の500億ポンドに及ばない場合、ポンドの急騰が考えられる。逆に期間の延長も拡大の規模も市場の予想をオーバーしたらポンド売り、避難通貨のドルと円が買われるが、こちらの可能性はやや低い。
2009.11.5日 3:31更新
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