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為替勝力 フィリップFXブログ

利上げの時期

 豪州準備銀行の利上げを始めとして、イスラエルとノルウェーの中銀も利上げのステップを踏み込んだ。一方、新興市場を代表するインドでRBIが政策金利を据え置きにしたものの、インフレ率予想値の上方修正で意外に一部の特別レポ及び銀行向けの通貨スワップを終了し、即日実施した。金融危機の対応で導入された流動性支援政策解除の開始が金融引締めへの転換を示唆し、今度の金融会合で利上げの可能性は非常に高い。
 ところが、金融危機で大きいダメージを受けた先進七ヶ国が利上げするのはまだ程遠い。もちろんこれからユーロ圏を始め、米国と日本まで景気対策を解除するタイミングが近づいているが、来年の第2四半期まで利上げすることはどの国にとっても難しい。特にFRBが長期に渡って低金利を維持することにより、米ドルがしばらくキャリートレードのターゲットとして売られることもあり得る。
 但しドルが徹底的にキャリートレード通貨になる可能性は低い。「投資家が世界の株式や商品などのリスク資産を購入するため低金利のドルを借りているが、このゲームが長く続くと他の金融危機を誘発する可能性がある」とニューヨーク大学教授Nouriel Roubiniが述べた。同氏が2007年に爆発した金融危機を予測し、2006年にすでにその警告を出しただけに、彼の分析を無視するわけいかない。G7では今のところ物価及びインフレの心配はないにも関わらず、遅くとも来年の第3四半期からインフレ率が段々高まると多くのエコノミストが予想している。JPモルガンのエコノミストがG7の中で真っ先に利上げするのはBOEだと予測している。FRBはちょっと遅くなるが、2010年年内で利上げするのは期待できる。その時ドルの逆襲が訪れるだろう。

2009.10.29日 2:50更新

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