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為替勝力 フィリップFXブログ

ドルの次は円なのか

 今年ドルがバスケット通貨に下落する勢いが衰えていないが、円が急に乖離し、ドルを追従するように軟調に転じた。避難通貨同士としてほぼ同時に買われたから、今度一緒に売られることが納得できる。ドル安の原因について何回も話したが、今回は円が売られる原因を探ろう。
まず考えられるのは、買われすぎ。同じ避難通貨のドルは2月からじりじりと下がっているのに、円は多少安くなったにもかかわらず、総じて堅調だったので、利益確定によりポジションの解消はドルより激しいものになるのは当然だ。確かに最近のドル安に伴い、ドル円も結構下がったが、88円割れには至らなかったので、1月の安値を更新することは段々難しくなっている。投資家はやはり日銀介入のリスクを意識しているようだ。
 次はファンダメンタル面から見たら、米国経済の不透明及び円高の影響により日本の景気回復は鈍いので、景気対策を解除するのは他の先進国より遅くなる可能性が高い。そして政権交代で金融政策がどるなるか、円高に対しその許容範囲がどこまで広いか分からないのでリスクを感じる。更に藤井財務相の発言が「介入反対」なのか「介入あり得る」なのか正反対に振れているため、市場の疑惑を招致し、円買いが難航。
 ところで円高に一番の重石は豪州準備銀行の利上げだ。景気対策が解除できない日本にとって利上げは米国よりも遠い話なので、他通貨が次々と利上げのベースに入ると、金利差拡大の背景にキャリートレードが再開する可能性は非常に高い。最近ドル円・クロス円全般的に上がることは、円キャリーがすでに始まった可能性を示唆しているかもしれないから、これから逆に円安に要注意。

2009.10.16日 4:49更新

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