為替勝力 フィリップFXブログ
外貨準備の多様化でドル帝国が崩れそう
今年第2、第3二つの四半期で、ドルがここ20年で最大の下落幅を記録した。そして今世界の中央銀行が外貨準備をドル建てからユーロ建て及び円建てに切り替えることにより、ドルが占める比率がますます低下していくので、「強いドル」がもう戻ってこないだろう。
バークレイズキャピタル(Barclays Capital)の調査により、第2四半期で世界が新設した外貨準備のうち、その63%は(800億ドル相当)ユーロ建てと円建てだったが、四半期ベースの計算では史上最大の伸び率を記録し、外貨準備の多様化が確実に進んでいることが分かった。
世界の中央銀行が外貨準備の多様化について、以前なら検討で終わるが、今なら真剣に計画を立てて実際に行動しなければならないことになる。今多様化はまだ穏やかに進んでいるが、一旦加速されるとドルが基軸通貨の地位を失う日が遠くない。
ここで一部のエコノミストの声が聞こえた。「ユーロが買われることは、ユーロの将来性があるだけではなく、ドルから離れたいからだ。」確かにユーロだけではなく、ドルが売られる同時に、商品市場も活発している。ゴールドはその好例となり、今の価格は1オンス1060ドルで結構高くなっているが、まだまだ上昇する余地がありそうだ。
世界で有名な投資家ジム・ロジャーズ(Jim Rogers)は「ドルが基軸通貨の地位を失うとゴールドは1オンス2000ドルの可能性も考えられる。但しゴールドをもう沢山に保有しているし、1000ドル以上の価格で買うのは少し心配だから、それよりもっと安い商品を買ったほうが投資の効率を高める」と語った。つまりゴールドだけではなく、商品全体の値上がりが期待できる。
2009.10.13日 2:56更新
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