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為替勝力 フィリップFXブログ

資源国で利上げの道が開いた

 昨日RBA(豪州準備銀行)が25bpの利上げを実施した。それは金融危機が爆発して以来G20では初めての利上げだ。そもそも豪州がG20で真っ先に利上げすることは市場の予想内だったが、こんなに早く実施するのはやはり意外だった。従って世界の株も商品も軟調から一転し、国際決済通貨としてのドルが売られ、オセアニア通貨、ユーロに対し下落した。
 この調子で年内RBAによりもう一回の利上げが十分期待できる。また同じ資源国のカナダとニュージーランドも年内で利上げする可能性があるので、金融危機の嵐が衰えるところで資源国で利上げの道が先に開いた。
 明日ECB政策金利の発表が控えているが、経済状況は決して悪くないユーロ圏にとって、利下げの可能性は低いものの、資源国よりインフレのレベルは低いので、景気回復を持続するために利上げも考えられない。結局市場の予測通り、据え置きになるだろう。要注意なのは、トリシェECB総裁により政策金利発表後の記者会見での発言だ。もしトリシェさんが為替を言及したら、相場に与える影響は強く、短期で値動きの方向が決まるだろう。
 一方、同じ日にBOE政策金利の発表も控えているが、利上げをしない限り市場に与える影響は限定的で、ポンドは依然として軟調が続くだろう。
 ところで肝心な「基軸通貨」ドルだが、FRBにより早期での利上げは非常に難しいと市場が判断しているので、FOMC政策金利を上げるまでドル売りが続くだろう。
 ではこれからドル円がどうなるか、ドル売りが続けばドル円も下がっていくはずだが、その辺は微妙だ。もし利上げの話で為替が動き出せば、日銀の利上げが期待できないので日本円も優位に立つわけにはいかない。またもし景気回復で避難通貨としての必要性も無くなったら、円にキャリートレード通貨としての運命が再開するだろう。

2009.10.7日 3:28更新

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