為替勝力 フィリップFXブログ
二人の発言により値動きが激しくなった
また要人発言で市場が動き始めた。先週から二人の発言が市場に大きな影響を与えた。一人は藤井日本財務相、もう一人はキングBOE総裁。
まず「為替介入に反対」と藤井さんの一言によりドル円レートが90円割れを実現し、更に今日東京時間に一気に87円台を窺う展開となった。それから藤井さんにより「為替は安定的なのが望ましい」、「為替を注視していく」などの声明を出したので、この急激な円高にブレーキをかけた。
また藤井さんがトレントが変わっていないと言ったが、そのトレントのレジスタンスが今年2月の安値87円を指しているか、また史上最安値の79.70を指しているか分からないが、輸出企業の存続をかけ、80円割れがなかなか考えられない。
一部のエコノミストが85円まで日銀介入の可能性は低いから、84-85円はターゲットになりやすいと分析している。だが藤井さんが注視していくと話したので後1円か2円か円高が進むと口先介入の可能性が考えられるから、ドル円を下げても2月の安値ぐらいだろう。ちなみにもう一つ注意したいことは、9月一杯で行う日本企業の中間決算だ。決算の間投資家の資金が大量に日本に回流することとなり、ドル円のレートを影響し、円高を促す要因となる。
次はキングBOE総裁。彼の発言はポンドにとって本当に厄介な存在だ。確かに住宅市場は米国以上バブルになっている話もあるが、最近イギリスの経済指標は失業率以外悪くはないから、低金利を維持する同時に債券購入プログラムを急速に拡大するのはお金の無駄だ。またキングさんが「ポンド安がイギリスの国益だ」と強調しているが、今頃どの国にとっても自国の通貨は安ければ景気回復にプラスを寄与するのは、その表現に市場の反応はちょっと大袈裟ではないか。
一方BOEもポンド安が続くために、少しでもポンドが走り出そうとしたら、すぐポンドを抑えようとキングさんがなんらかの声明を出す。神経質なやり方だが、それがきっかけでヘッジファンドのストップ狙いが爆発し、BOEの望み通りポンドが強烈に売られた。
2009.9.28日 2:00更新
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