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為替勝力 フィリップFXブログ

ドルを救えるものはないか

 今年3月に株価の上昇が始まり、それからドル指数・DXYがじりじりと低下している。この状況から、ドルが避難通貨としての魅力を失い、ドル安がもう止まらないように見えるが、ドルの価値を挽回する可能性はないとは言えない。ここでは、ドルを救える三つの要素を挙げてみる。
 1.ハイリスク通貨・オセアニア通貨における利上げ観測の後退
 最近ドル安の原因を言えば、FRBの利上げは他国の中央銀行より遅いはずだと市場が予測しているからだ。高金利通貨が投資のターゲットとして非常に魅力を感じるから、投資マネーがどんどんそれを流通する国に流れ込み、結局その通貨の値上がりをもたらす。
 但し、この景気回復の最中、本国の通貨が安くなるのは経済の持続的な回復に絶対有利な条件として、通貨が適度かつ穏やかに高くなるのはまだインフレ抑制に効果があるが、急激な値上がりはどの国にとっても好ましいことではない。その時中央銀行が金融政策を変更するか介入する可能性が出てくるので、ドル安にブレーキをかけることが期待できる。
 2.米国がユーロ圏より早く回復する
 最近ユーロドルの急騰について、投資家はユーロを買い続ける理由の一つは、ユーロ圏経済が米国経済より早く回復すると判断ししていることだろう。但し一部のエコノミストは、米国経済が依然としてユーロ圏経済より力を持っているので、景気回復のスピードは必ずしもユーロ圏より遅いわけではないと考えている。軌道を正確に乗ると米国経済は予想より遥かに速いスピードで回復していくから、ドル安も進まなくなるだろう。
 3.日銀介入の可能性
 藤井裕久財務相により「為替は穏やかな動きならば介入には反対」との発言があったが、その「穏やかな動き」とは、どこまで許容できるかはっきり分からない。また、もしその許容範囲を超えたとしたら介入すると考えてもいいのか。要するに日銀が「絶対介入しない」と明言しない限り、日銀介入の可能性を排除できないので、思い切りドル円を下げることはまだまだリスクが残っている。

2009.9.18日 4:27更新

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