為替勝力 フィリップFXブログ
本格的なドル安が始まりそうだ
今日藤井民主最高顧問が「為替は穏やかな動きならば介入には反対」の発言を受け、ドル円が一気に90.50円を割り込み、それからやや落ち着きを取り戻したが、90円割りが視野に入っている。やはり市場が要人発言に反応しやすい。
火曜日バーナンキFRB総裁は、米国の景気後退が恐らく終わったと述べたことにより、市場がインフレ懸念を材料にし、ドル売りを加速している。
一方経済指標もドル売りをサポートする。ドイツZEW景況感指数が予想よりやや悪いが、2006年4月以来最高の前月比となり、景気回復の好調を示した。米8月小売売上高も三年ぶりの高い伸び率を表し、世界経済が景気回復期に入ったことは確実だろう。
米国のインフレに対する不安により、ますます多くの投資家が貴金属を投資ターゲットにし、ドルを手放し始めた。従って現物ゴールドの価格が1オンス=1015.90ドルに、再度年内高値を更新した。対照的に、ドル・インデックスが76.34に、また年内安値を更新した。
ところが、米国経済指標が良くてもドルの軟調が変わらない。原因は雇用市場の悪化と消費の低迷が依然として米国の景気回復を抑えている。だからこの状況ではFRBが政策金利を上げるのはほぼ不可能だ。インフレが進んでもしばらく無視するのは恐らく上策だろう。ただそうするとドルの価値も下がるし、オージードル、ユーロのようなハイリスク通貨との金利差も広がるので、ドルの輝きが消えるのは時間の問題だ。
2009.9.16日 6:11更新
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