為替勝力 フィリップFXブログ
金利が通貨の命
オーストラリア準備銀行が火曜日にRBA政策金利を現行の3.0%で据え置きにしたことにより、来月に利上げすることを期待している一部の投機筋が即時にオージードルを売り出した。やはり如何にファンダメンタルズに注目しようと言っても、結局金利政策はそのまとめ役であり、最終的に投資の方向を確定する最も重要な要素だ。
最近ドル円のレンジ相場も、FRBと日銀が政策金利を長期に渡って据え置きにする観測により成り立ったものだ。この膠着な局面を打ち破るのは、金利差の拡大にあり、どっちが政策金利に手を出さないとトレントチェンジすることはない。日銀は利上げする可能性が低いから、FRBが先に利上げするのはほぼ間違いない。しかし、米国の景気現況とバーナンキ議長の発言を考えると、今年に利上げするのはまず無理だろう。そうすると年内ドル円がずっとレンジでの動きを続けるかも。今のレンジは92円から97円だが、上下ブレイクしても概して90円~99円のものだろう。
ところが、利上げの実施より、市場が利上げ観測に反応しやすいので、たとえばFRBが利上げを実施する何ヶ月前に、利上げ観測が大幅に前進すると、ドル円がその時から上昇トレントに乗り始める。
オージードルの話に戻るが、今回RBAが金利を据え置きしたが、その声明文により次回は利上げになる可能性を示唆した。また先週スティーブンスRBA総裁が「オーストラリア経済は6ヶ月前にRBAの予想よりも速いペースで回復している。RBAが適切なタイミングで通常の金利水準に戻すことを望んでいる。」と述べた。だから今回の据え置きが投資家の期待にやや裏切り気味だが、利上げ観測が後退していることはなく、次回の利上げにもっと確実に望めることになったため、今の下落はむしろオージードルを買う好機だと思う。
2009.9.2日 3:06更新
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