為替勝力 フィリップFXブログ
市場が薄いがポンドは激しい
米国の製造業が良くなっているのは指標で分かったが、雇用市場があまり改善を見当たらないのは残念だ。この2週間で新規失業保険申請件数が増えつつあることにより、次回の雇用統計になかなか良い結果を期待できなくなった。リスクを感じるなら避難通貨が買われるというルールに従い、ドルまた円が他の主要通貨に堅調を示した。
週末になることもあるが、この安定していない状況の中、市場が非常に薄い状態になっている。中長期が難しいが、短期売買をやるなら株式市場に注目した方が良い。だが株式市場は時に激しい動きを示したが、世界経済全体の回復が鈍いから株価の上昇も限定的に、レンジでの動きが続いている。短期で波に乗せるように、少しでも為替動向を正確につかみたいなら欧米の株と日本株だけではなく、中国株の変化も見逃さない方が良いだろう。
株との連動に考慮を入れた上、各中央銀行の声明及び要人発言に要注意。最近その辺にビックニュースは少ないが、イギリス中央銀行の発表が注目を集めている。量的緩和政策に債券購入プログラムを500億ポンド(市場の予測では250億ポンド)拡大したことは市場にとって一つのサプライズだと言えよう。その上キングBOE総裁も含め、複数の委員が750億ポンドまで拡大すべきことを要求しているらしい。この状況では、イギリスの景気回復が予想より鈍く、金融システムが不安定していることが明確に、イギリス政府の財政赤字に更なる不安感を招いた。
木曜日に調査を受けたエコノミストのうち、およそ3分の1の人が、次11月のBOE会議でこのプログラムを更に拡大することを予測している。また一部のエコノミストはBOE政策金利が長期に低い水準を維持し、もっと沢山な景気対策を組み入れる必要があると強調した。こうした悲観的な見解を広がっているうち、これまでポンドの強さが一転して、ユーロの堅調と比較にならない程、非常にストレスを感じる展開となっている。
2009.8.21日 2:04更新
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