為替勝力 フィリップFXブログ
今の動きとは
リスク選好に従い、ますます堅調になるユーロ、ポンド、オージードル、カナダドル等のリスク通貨、一方「避難通貨」と呼ばれる米ドルと日本円、その互角が続いている中、経済指標発表の影響もあるが、その景気回復の不確定性により、ドル買い・円買いに傾斜した。別に景気後退が進んでいることはないが、先週の経済指標を言えば、その発表の結果は良かったり悪かったりして、回復の持続性に疑惑を招いたのは確かだ。例えばユーロ圏GDP発表の結果が大変良かったものの、後ほど米国新規保険申請件数やミシガン大学消費者信頼感指数などの発表が悪くてリスク選好の意欲を抑えた。
要するに先週株式市場も為替市場も指標で動くことが多いようだが、実は全体的に良くも悪くもなかった。こんなに避難通貨を積極的に買われるのは、やはりテクニカル面からの要求だろう。この月曜日にすでに発表された重要指標を見たら、日本第2四半期実質GDP(0.9%)とユーロ圏6月貿易収支(46億ユーロ)、それぞれ良い結果になったにもかかわらず、日経平均が暴落したし、ハイリスク通貨も急落している。その動きは指標発表に反応しているとはとても考えられなくて、テクニカル調整がまだ終わっていないとしか考えられない。逆にテクニカル調整に達成感が現れ、更に経済指標発表に好調が続けば、避難通貨が軟調に転落し、リスク通貨がまたドル・円に対し上値更新を狙う展開となるかもしれない。必ず今週はそうなるとは言えないが、日本第2四半期実質GDPとユーロ圏貿易収支の結果が良いスタートを切ったと言えるだろう。
2009.8.17日 4:46更新
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