為替勝力 フィリップFXブログ
今回のFOMCに三つのポイント
間もなくFOMCの発表だが、これまで経済の低迷により声明の内容が大きく変わらなかったものの、最近米雇用市場、製造業、住宅市場の好調に従って、今回は大分違う内容になりそうだ。
今回のFOMCを見るには三つのポイントがある。
1.政策金利及びその展望
ほとんどのエコノミストはFRBが年内利上げする可能性が極めて低いと予想していたが、第2四半期から景気回復の好調により利上げ観測が前進した。バーナンキ議長は7月22日の議会証言で、米国経済が依然として脆弱なため、利上げはまだ考えられないと表明したこともあるし、今回はまた据え置きになろうが、一部のエコノミストが12月から利上げのステップを踏み込む可能性があり、来年5月に1.00%まで利上げするだろうと予測し始めた。
2.量的緩和政策における変数
政策金利を据え置きにすれば、景気後退の減速、そして景気回復に対応するために量的緩和政策を変更する必要がある。今回もしFRBが3000億ドルに及ぶ国債を購入するプログラムを9月に終了させる声明を出したら、インフレ観測が大幅に後退し、ドル買いに安心感を与えるが、逆にプログラムの延長になるとインフレ懸念によりドル売りが再燃するだろう。
3.FRBにより経済の展望
エコノミストの分析では、この1929年世界大恐慌以来最大の景気後退が第3四半期で終わるが、景気回復の早さ及びその持続性について確定するのは難しい。今回FRBの声明は総じて楽観的な内容になるか悲観的な内容になるか、市場参加者がそれを見詰めたいところだ。
2009.8.12日 10:52更新
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