為替勝力 フィリップFXブログ
今週こそ、レンジブレイク!?
先週米企業の決算発表に、マイクロソフトやアマゾンなどの大手も含め、一部の企業が良くない結果を受けたが、発表した184社のうち、77%の企業が予測より良い成績を収めたので、リスク選好が前進し、ドルがバスケット通貨にまた下落した。それにドルインデックスの週足チャートに陰線が三週も続いていることも考えたら、ドルが一段と安くなるリスクをじっくりと感じている。
ところが、バーナンキFRB議長により「インフレに警戒する。量的緩和政策をタイムリーに解消する。」との議会証言がある程度ドルの軟調を挽回した。ユーロ、ポンド、カナダドルなどハイリスク・ハイリターンの通貨がなかなか上値を伸ばせず、ストレスを感じる展開になっている。しかし市場が一番関心を持っていることはやはり景気の回復状況だから、今週金曜日に発表する米国第2四半期GDPは、この膠着した局面を打ち破るだろう。市場が今回は第1四半期の-5.5%より大幅に改善される-1.5%になるという予測を出しているが、もし予想通り、または予想以上の良い結果になれば、レンジブレイクのきっかけとなり、ドル安の嵐が強まっていく。
またもう一つ要注意なのは、月曜日から火曜日にかけて、ワシントンで開かれる第5回米中戦略経済対話※だ。世界最大の経済規模を持つ米国と、世界で最も経済成長率が高い中国と、経済情勢、安全保障、外交問題、エネルギー、環境問題などにめぐり論議するが、ドルに大きな影響を与えるかもしれないので注目したほうが良い。
※貿易赤字は世界最大を記録する米国は、貿易黒字は世界最大を記録する中国との貿易赤字は拡大している中、米国議会で対中制裁を課す法案が提案された。こうした事態が悪化するのを阻止し、貿易摩擦を円滑に解消するために、2006年12月に北京で最初の「米中戦略経済対話」が開かれた。
2009.7.27日 5:27更新
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