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為替勝力 フィリップFXブログ

議会証言の内容より市場の見方

 為替市場の動向をつかめたいと言ったら、要人発言に絶対に目を逸らすわけにはいかない。経済指標の発表も注目されるが、個人的な考え方として、いくら重要な経済指標でも市場に与える影響が限定的で、まるで川に石を投げ込むように、重要な発表(大きな石)の方が巻き起こす水しぶきが大きく、あまり重要でない指標(小さい石)だったら水しぶきも小さいが、いずれにせよ、しばらく時間が経つと水しぶきが消え、川がまたいつもの流れを取り戻す。経済指標の発表と比べ、要人発言が市場に対し持続的な影響力を持っている。要人発言が一国の金融政策の行方に直結しているから、中長期で為替動向を見詰める場合、その発言の深意を推察しなければならない。
 東京時間今夜11時、バーナンキFRB議長により半期議会証言を行うが、その内容に従って、為替市場がどう動くか、エコノミスト達の意見が分かれている。まずオーストラリア銀行も含め、一部投資筋の分析では、バーナンキ議長の証言がリスク選好の後押しとなり、ドル売りが一段と強くなる予測に対し、一方、野村証券が代表として、バーナンキ議長の証言その内容がどうなろうと、利益確定によりユーロドルが下落する展開となることを予測している。
 私なら両方とも正しいと思うが、ファンダメンタルとテクニカルという着眼点の違い、それに市場が動くタイミングの違いに注意しないといけない。簡単に二つの意見を一つにまとめてみたら、今日の議会証言によってドル売りがもう少し進むが、達成感が出てきたら利益確定でドルが反発・テクニカル調整に入る。但しファンダメンタル面ではドルに不利な要素が多いため、調整が終わったらまたドル売りという大きな流れに戻る可能性が高い。
 実は逆のパターンも考えられる。織り込み済みということで、昨日ユーロドルの上昇を考えれば市場が議会証言の内容を予測し先に動いた可能性もあり、実際に発表してから利益確定で調整に入る。
 まあ、どのパターンにしても、調整が必要だということがほぼ間違いないが、中長期を見る場合にドル売りの流れは変わらないと考えたらいいだろう。

2009.7.21日 2:56更新

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