為替勝力 フィリップFXブログ
次から次へと波が立つ
景気回復を講じたいところだが、実は経済復興までの道がまだ先長い。先日アイルランドの格付けを「AA1」に降格したことで、市場が次にイギリスも降格されるではないかとの心配を背景に、BOEが債券の購入規模を拡大する観測が広がった。そこで投資家が再び投資リスクを感じた。また先週木曜日の発表で米国6月雇用状況が先月より悪化し、失業率が1983年8月以来最高になることもあり、リスク回避の動きが強くなり、月曜日に全世界の株価が下落し、避難通貨のドルと円が買われた。
木曜日にBOE政策金利の発表が控えており、もし投資筋の予測通り、BOEがこの前公表した1250億ポンド相当の債券を購入する目標から、政府が定めた上限の1500億ポンドまで変更すれば、短期でポンドが売られる傾向が強くなるので要注意。
今週BOE発表の他にも重要なイベントが沢山ある。米国の大企業が次々と第二四半期の業績を公表することもあり、週末に中国とインドが参加するG8会合もあるので投資家によって大変疲れる一週間になりそうだ。
この前BRICs会合で現行の通貨システムに疑いを差し挟んだが、今度フランスもそれを議題にするそうだ。まずフランスが新興市場国の発言権拡大に対し賛同の姿勢を示したが、各通貨をもっと効率よく流通すべき、今の基軸通貨体制に安定性が欠けることをフランス中央銀行総裁が語った。但し通貨と為替市場に関しては、G8会合で論じることが少ないので、もし今度のG8がそれを議題にしたらサプライズになる。
2009.7.7日 2:44更新
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