為替勝力 フィリップFXブログ
米国は「AAA」の格付けを失う日がもう遠くないか
先週S&Pはイギリスの格付け見通しをネガティブに引き下げたことをきっかけに、市場が米国の格付けも引き下げられることを心配し始めた。現在米国の格付けは「AAA」だが、もしそれを失えばどんなことが起きるのか?
現状から分析すれば、米国は「AAA」の格付けを失えば、米株式と米国債と米ドルと一緒に下げ、資金が急速に商品・特にゴールドに流入する可能性が極めて高い。それを対応するため米政府が更に大量の債券を新規に発行すれば、長期金利の急騰を避けられないので、米住宅市場の景気回復を一気に抹殺することも考えられる。
今週FRBが国債を新規に発行する予定があるが、その後ドルの値動きに十分注意しないといけない。
金融危機が爆発してから、投資家が米国債を購入し、リスク回避を求めているが、金融政策によるインフレの可能性及び財政赤字の拡大によって、米国は「AAA」の格付けを失う可能性も段々高まっている。そこでもし投資家からの信頼を無くしたら、米国債が猛烈に売られることは言うまでも無い。
そもそも米政府が常に強いドルが米国の国益だと強調するが、国債の新規発行が「強いドル」にとって、むしろ逆効果しか持たず、米政府の言うこととやることはまるで正反対。今週FRBがまた公開市場操作を実行すればドルが続落するが、それが無ければドルの軟調が一旦止まるだろう。
2009.5.25日 10:42更新
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