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為替勝力 フィリップFXブログ

今週末のG7→四つのポイント

 今日先進7カ国財務相・中央銀行総裁がいつものようにワシントンD.Cに集まり、4月2日にロンドンで開かれたG20で示された方案に対し、その実行をめぐって論議する。またロンドンG20は、IMFに最大5000億ドルを追加拠出して資金基盤を3倍に増やすことを承認したが、今日のG7は資金基盤を最大7500億ドルまで増やすことを承認するかもしれない。
 そのほか、G7が三つのことに着眼している可能性が高い。
 一、景気対策の規模は拡大する必要があるか
 これまで沢山な景気対策が実行されており、世界経済はまだドン底だが、徐々に回復に向かっていることは事実(米国と日本がまだ大変だが)。今頃バッドニュースより、グッドニュースのほうが多いから、これまでの景気対策がまだ十分ではないかもしれないが、しばらく様子を見たほうが良いだろう。新しい対策を打ち出すより、現行の対策をいかに各国の連携を通して効果を高めることは重要だ。
 二、景気後退が本当に底に着いているのか
 ヨーロッパ一部の国と新興市場国では景気後退がもはや底に着いているように見えるが、米国と日本ではただ悪化速度が鈍っているだけだという見解があった。水曜日にIMFによる世界経済見通しの内容を見ると、09年の世界成長率見通しは-1.3%、米国とユーロ圏の成長率がそれぞれ-2.8%と-4.2%、どちらも平均レベルより下。日本が更に酷く、09年成長率-6.2%の見通しで、景気後退の深刻さが分かった。そのため今回のG7は「一部の国で景気回復の兆候が出ているが、景気後退がまだ終わっていない」と明示するだろう。
 三、中国中央銀行総裁の言論に対し
 3月23日、中国人民銀行周小川総裁が論文を発表したが、ドルを国際基軸通貨とする現行の国際通貨システムには欠陥があり、ドルの代わりに国家主権を超越した新基軸通貨を創造すべきであり、当面はIMF特別引出権(SDR)を活用すべきだという内容だった。
 この言論が現時点でただ一つの騒ぎとして取り扱っているが、中国中央銀行のその深意を究明したいところだ。G7がそれを無視しているわけにはいかないだろう。

2009.4.24日 2:06更新

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