為替勝力 フィリップFXブログ
G20が終わっても油断禁物
G20とECB政策金利の発表が無事に終わったが、今夜米雇用統計の発表が控えているので油断は禁物。米国の厳しい就業状況が昨年11月より今年2月まで悪化する一方。そして3月の雇用統計によって、米雇用市場がここ60年で最も厳しい状況に陥っていることがわかるだろう。
まず昨年11月から今年2月まで米就業人口の変化を見よう。それぞれ59.7万人、68.1万人、65.5万人、65.1万人の減少で、昨年12月はピークだったが、市場予想では3月の就業人口が更に68.8万人の減少となっている。それはもし事実になれば、非農業部門雇用者数が1949年11月以来最悪な場面を迎える。ちなみに、1949年10月の雇用者数が83.4万人の減少だった。
経済学者の試算では今回の景気後退で米国にすでに400万以上の人が職を失ったが、危機を乗り越えるまで少なくとも600万人以上の失業者が現れるとしている。
この危機を乗り越えるために、今回ロンドンで開かれたG20が間違いなく大きな役割を担っていく。議長国のブラウンイギリス首相が「IMFには5000億ドル、(サブプライムローンで衰退した国際貿易の活発化を図るために)IMF特別引出権2500億ドル拡充」との発言を始め、G20では「世界の生産を2010年末までに4%押し上げる」、「中央銀行に必要な限り、緩和的政策を維持し、あらゆる手段を動員する」、「危機再発の防止のために(ヘッジファンド、信用格付け機構に対し)規制強化」など複数な議題に合意した。とても満足のできる内容となっており、むしろ期待以上の成果だったと言えよう。
2009.4.3日 2:04更新
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