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為替勝力 フィリップFXブログ

米自動車業界の健全がリスク資産を支える

最近為替市場の動向を論じたら、まずハイリスク資産投資の動向を考えないといけない。概して景気回復の兆候が見えたら資金が株や高金利通貨などのリスク資産に流れ込むが、景気後退が進んだら資金がリスク資産から逃げ出し、ドルや円などリスクの低い資産に流れ込む。結果から言えば、景気が良くならない限り、ドルと円が買われやすい状況になる。
この前FRBが債券の買取計画を公表したことによって、市場が景気回復に対する期待が高まり、リスク資産の投資に情熱が溢れる一方だったが、30日月曜日に米政府が自動車大手のゼネラル・モーターズとクライスラーよりの再建計画を否決したことによって、景気動向に対する不安で投資者が慌ててリスク資産を売却して、再びドルと円を買い入れ始めた。GM新CEOであるヘンダーソン氏による「破産法適用申請も排除せず」の発言や、オバマ大統領による「自動車業界の存続が終りのない公的資金の注入に依存するべきではない」のコメントによって、一時的NYダウの下げ幅が300ドルを超えて、景気動向に対する不安的情緒が急上昇した。
米政府がクライスラーの存続が難しく、早急に破産法の適用を考えるべきだと認識しているにもかかわらず、オバマ大統領が「米自動車業界を消失させることはない」との発言もあり、政府がクライスラーに30日分の運営資金を提供することを約束した。またクライスラーが破産法回避のためにフィアットとの提携計画を積極的に進めているので、市場の不安を和らげた。そして後ほどドル売り・円売りが優勢になっていることもその影響を受けたからであろう。
私はどうしてもGMとクライスラーが存続してほしい。世界の経済に安定感を与えることは一つの理由だが、10月から開催される二年一度の東京モーターショーに「もうGMとクライスラーの姿を見えない」とは、なんで淋しいことだ。

2009.3.31日 2:23更新

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