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為替勝力 フィリップFXブログ

ゴールドがもっと輝いていく

各国の中央銀行が世界現物ゴールドシェアの15%以上を占めている。それに今回金融危機の対策として、今年中その現物ゴールドの売却量を最低限に抑える計画を立っているらしい。そうすると、市場でゴールドの流動性が低下するに違いなく、ゴールドの価格を押し上げると考えられる。
一部の研究グループと市場参加者が、今年にフランス中央銀行とスイス中央銀行を始め、各中央銀行でゴールドの売却量がここ10数年の最低レベルに達することを予測している。
08年に商品市場でゴールドの暴落に関して、中央銀行が鉱工業会社や個人銀行などに現物ゴールドを大量に貸し出したことが原因だと判断されたが、近年ゴールドの産出量が減っている上、売却量も減らしていくなら、供給が需要に応じきれないことが必至。従って、ゴールドの価格の上昇を止められないだろうが、少なくとも、500ドル/オンスに強いサポートが形成している。
ところが、現物ゴールドを大量に所有しているもう一つの機構は国際通貨基金(IMF)である。IMFにより、資金調達のため、今年に400トンのゴールドを売却する計画だが、それは多分ゴールドの価格を抑える唯一な要素だ。しかし、2004年に定めたワシントン協定※を考えたら、400トンと言う数字が規制される年間500トンの上限売却量に迫っているため、IMFが各中央銀行と協調しながら実行しなければならない。そして各中央銀行と合わせて500トン以上売却しなければ価格に与える影響が限定的で、落ち着いたらゴールドの相場がまた上昇トレントに戻るだろう。
※イギリス中央銀行による「金売却計画」で1999年にゴールドの価格が暴落したが、ワシントン合意で相場が上昇基調に転じた。ワシントン合意が2004年まで5年間だけ有効だが、ECBが売却に一定の歯止めをかけないとゴールドの価格や準備資産への影響が大きいと判断し、2004年3月8日に、ワシントン合意の延長でもある「ワシントン協定」を定め、2004年より5年間に渡り、年間のゴールドの売却量は500トンを超えず、合計2500トン以内とする。

2009.3.25日 3:16更新

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