225耳より情報
225耳より情報(パウエルFRB議長講演と日米通商交渉)
2025年04月17日 07:24
おはようございます。
16日の「225耳より情報」で、日経平均株価について「一目均衡表の日足の基準線(ローソク足26本分の高値と安値の中心値)である3万4506円が意識される展開を中心としつつ、日米通商交渉や消費減税を巡る国内要因による下支えから、3万4400〜3万4800円近辺でのレンジ内推移を想定」と書きました。
実際には、朝方に米半導体大手エヌビディアが、中国向けに性能を落として設計した人工知能(AI)半導体が米政府の輸出規制の対象になったのに伴い、2025年2〜4月期に最大55億ドルの費用を計上すると発表したことを受けて、3万4400円台を上値として売りに押される展開となりました。
午後にはオランダの半導体製造装置メーカーASMLの決算発表における受注見通しが冴えなかったことから、一時3万8700円割れまで下落しました。
夜間取引の日経平均先物(6月限)は、夕方に訪日外国人客数の発表があり、堅調な推移が示されたこと、および、中国政府が米トランプ政権との交渉について条件付きで応じる姿勢を示したことを受けて、3万4300円台まで上昇しました。
その後、米国市場時間に入り、パウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長の発言を受けて米国株安と為替の円高ドル安が進んだことを受けて、一時3万3600円まで下落しました。
17日の日経平均株価は、3万4000円近辺が上値として意識され、円高を背景に半導体関連を中心とした売りが見込まれる一方、日米通商交渉への期待からの内需関連、および訪日外国人客数増からのインバウンド関連の下支えからの押し目買いが期待されるところです。