225耳より情報
225耳より情報(トランプ大統領の景気後退入り可能性発言が大波紋)
2025年03月11日 08:28
おはようございます。
10日の「225耳より情報」で、日経平均株価について「引き続き下値として3万6800円近辺が意識されやすい一方、上値は3万8000円と3万6800円の中心値である3万7400円近辺が目処とされるような展開」と書きました。
実際には、円高ドル安と国内長期金利上昇を背景に売り圧力が強く、3万7000円近辺で寄り付いた後、午前9時30分頃までに3万6700円近辺まで下落しました。その後は、半導体関連銘柄を中心に買いが優勢となりましたが、3万7100円超えまでの上昇にとどまりました。
夜間取引の日経平均先物(3月限)は、東証の取引終了後に為替のドル売り円買いの巻き戻しが一服した後、為替のドル売り円買いが再開したのに伴って、売りが加速しました。
トランプ米大統領が米景気後退入りの可能性を明確には否定しなかったことや、関税政策を巡る不透明感に伴う投資家心理の悪化から、ダウ工業株30種平均の下げ幅は一時1000ドルを超えたことを受けて、3万6170円まで下落する場面がありました。
11日の日経平均株価は、3万6500円が意識されやすい展開となりそうですが、夜間取引の安値近辺までの下振れの一方、リバウンドの上値の目処としては10日の安値近辺が想定されます。