225耳より情報
225耳より情報(春闘の賃上げ率も円高に加勢)
2025年03月07日 08:30
おはようございます。
6日の「225耳より情報」で、日経平均株価について「3万8000円の上値を試す一方、戻り売り圧力の強さも予想されます。下値は3万7500円を試す局面も想定されますが、3万7800円近辺の価格は意識されやすいところ」と書きました。
実際には、欧州株高やトランプ米政権の関税巡る過度な懸念の後退を受けて、午前9時40分頃に3万7874円の日中高値まで上昇しました。
その後は国内長期金利上昇から売られましたが、3万7600円までの下落にとどまり、反転後はレンジ内で推移しました。
夜間取引の日経平均先物(3月限)は、日銀の追加利上げ観測の強まりに伴う円高ドル安の進行から夕方以降売りが優勢となり、3万7100円割れまで下落しました。
連合が発表した2025年春季労使交渉(春闘)で要求する平均賃上げ率が32年ぶり高水準となったことがその要因となりました。
欧州中央銀行(ECB)の連続利下げやトランプ関税の過度な懸念の緩和から3万7400円超えまで反発しましたが、円高ドル安の進行から再び3万7000円の下値を試す「往って来い」となりました。
7日の日経平均株価は、円高ドル安に伴う売り要因の一方、ドイツの「債務ブレーキ」緩和期待に伴う欧州関連、防衛費負担増に伴う防衛関連、賃上げからの消費関連への買いなど物色の広がりも期待できることから、3万7000円割れの押し目買いから3万7250円や3万7500円などオプション権利行使価格に向けた買いの勢いも試されるところです。