225耳より情報
225耳より情報(トランプ関税発動で荒れ模様続く)
2025年03月05日 08:30
おはようございます。
4日の「225耳より情報」で、日経平均株価について「米国株市場の全面安と為替の円高ドル安の進展から3万7000円割れの下値を試すことが想定されます。トランプ関税の発動が日本時間午後1時となることから、その近辺で相場付きが変化することも考えられます。当面の下値の目処は、月足の転換線である3万6790円近辺が考えられます。」と書きました。
実際には、寄り付き後に3万7500円を超えた後で午前10時30分頃にかけて3万6816円まで下落しました。トランプ大統領による円安牽制発言も売りに拍車をかけました。その後は反転から大引けにかけて3万7300円台まで買い戻されました。
夜間取引の日経平均先物(3月限)は、カナダとメキシコへの関税発動と、中国への追加関税発動と中国による報告関税の応酬から売りが優勢となり、3万6200円台まで下落しました。
その後は、ラトニック米商務長官による合成麻薬フェンタニル対策次第で関税撤廃が可能との発言やトランプ大統領による連邦議会での教書演説でウクライナとの関係修復の可能性が高まるとの見方から急速に買い戻され、朝方に一時3万7500円超えまで上昇する場面がありました。
ところが、米国市場の取引終了直前に再度売り直されて3万7000円割れまで下落するなど、乱高下する展開となりました。
5日の日経平均株価は、引き続き3万6800円近辺が強く意識される展開が想定されます。
下振れの場合は3万6500円での押し目買い、上振れの場合には前日終値付近あたりまでの大きな値幅での荒い動きも念頭においたほうがよさそうです。