225耳より情報
225耳より情報(円安背景に先物は4万円突破)
2024年12月12日 07:41
おはようございます。
11日の「225耳より情報」で、日経平均株価について「米消費者物価指数(CPI )の発表を控えて動きが取りづらい」としつつ「3万9250円を中心として、3万9500円、3万9000円といったオプション権利行使価格でもある節目の価格が意識されやすい」と書きました。
実際には、3万9250を中心として上下150円近辺のレンジで推移しました。税制改正に関する報道が相次ぐ中で、特別防衛所得税や特別防衛法人税に関連して防衛関連銘柄が物色されました。
夜間取引の日経平均先物(12月限)は、中国当局が人民元安を容認するとの報道をきっかけに為替の円安ドル高が午後6時頃から一挙に進み、それにつれて上昇しました。
午後10時30分に発表された米消費者物価指数の発表が米利下げの観測を強めたことが好感されたことに加え、その後のカナダ中銀による0.5ポイントの利下げがドル高をサポートしたことから円安を背景に上昇が加速し、一時4万0160円まで上昇しました。
12日の日経平均株価は、欧州中銀理事会やスイス中銀の金融政策発表を引け後に控えて、ドル高を通じた円安がサポートされやすい状況が続くとみられることから、4万円の節目を意識した上値を試す展開が想定されます。
先物・オプションの12月限の取引最終日でもあり、4万円を超えればストップロスやコールオプションの売りポジションに関連したデルタヘッジの先物買いなどで一時的に大きく上振れるなどの波乱要因も想定されます。
その一方、円安の進行が日銀の利上げ観測を高めれば上値を抑えて売りを呼ぶことも考えられるなど、4万円を意識しつつ波乱含みの展開になることも考えらます。