225耳より情報
225耳より情報(FOMCハト派寄り。急速な円高ドル安はIMFルールを要チェック)
2024年05月02日 08:43
おはようございます。
1日の「225耳より情報」で日経平均株価について「新NISAのつみたて投資枠などの買い需要の一方で、米FOMCの結果待ちのポジション調整的な様子見の売り」を指摘しつつ、「3万8300円台までのリバウンドに対し、3万8000円割れを試す局面があるような動きを想定」と書きました。
実際には、3万8036円までの下落から反転上昇し、3万8433円まで上昇しました。大引けにかけては上昇分の半値近辺まで下落する形でした。
その後の夜間取引では、日本時間2日午前3時からの米FOMC(連邦公開市場委員会)とパウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長による会見を経て、日経平均先物(6月限)は最初、3万8000円割れから3万8500円近くまで上昇しました。
ところがその後は、当局の為替介入の可能性もあるイレギュラーかつ急速な円高ドル安の進行とともに3万7800円近辺まで売られるなど、激しい値動きとなりました。
為替介入にはIMF(国際通貨基金)で、半年間で3回、その内各回の間隔が3営業日を超える場合はIMFに申し立てが必要というルールがあることから、前回29日の「覆面介入」から申し立て不要で再度行うタイムリミットのギリギリのタイミングで行ってきた可能性もあります。
2日の日経平均株価は、連休を控えてのポジション調整を中心とした取引が目されるなか、1日の安値〜終値の範囲までの上値が想定される一方、一目均衡表の日足の転換線(ローソク足9本分の高値と安値の中心値)である3万7670円近辺を下値の目処とした展開を想定します。