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幅広く学ぶ、TradingViewのすべて

 

第17回トレード①口座接続とペーパートレード

世界中の投資家に人気のチャートツールであるTradingViewに関する基礎知識を学び、使いこなしていくためにその多彩な機能や使い方を紹介していきます。

 

1.TradingViewチャートでトレード

TradingViewはあらゆる金融商品のチャートを分析できるツールですが、同時にチャートを使ってトレードすることができます。世界中のブローカーと連携・接続してリアルトレードが可能なだけでなく、TradingViewのアカウントを持っているだけでも「ペーパートレード(Paper Trading)」と呼ばれるデモトレードを行うことが可能です。
今回はTradingViewでトレードをするための口座接続とペーパートレードの設定方法を紹介します。

 

2.口座接続の方法と注意点

TradingViewでは、現在世界40以上のブローカーと連携できます。接続には事前に該当するブローカーの口座開設を行い、口座アカウント情報を各自で用意する必要があります。ブローカーによっては、提供しているデモ口座でも接続可能です。実際に連携する場合には、ブローカー側の規約もしっかり確認しておきましょう。
口座接続の方法は、まずチャート画面下側パネルの「トレードパネル」を選択します。表示された各ローカーにカーソルをマウスオーバーすると、「接続」ボタンが表示されます。クリックすると各ブローカーとの接続画面がポップアップされるので、利用上の注意と規約を確認し承諾した上で自身の口座アカウント情報を入力します。

接続に成功するとブローカー名とアカウント名が表示され、トレードパネルのタブ名が接続中のブローカーの口座名称に変化します。
トレードは、そのブローカーが取り扱っている銘柄のみが売買対象です。また、売買の発注をするためには、そのブローカーが提供しているチャート上で行う必要があるため注意しましょう。ブローカー提供のチャートは、シンボル検索から提供元などで絞り込みをかけて検索しましょう。

 

3.ペーパートレードへの接続

TradingViewだけでトレードの実践的なトレーニングをしたい場合は、ペーパートレードを活用しましょう。
ペーパートレードの設定方法は、口座接続と同じ手順です。トレードパネルの接続一覧から「Paper Trading(by TradingView)」を選択し接続します。接続するとトレードパネルのタブとブローカー欄に「ペーパートレード」、アカウント欄には「自分のアカウント名」が表示され、デモ口座に切り替わります。

ペーパートレードでは、口座のリセットや手数料の設定ができます。
リセットは口座残高や取引履歴などがリセットされ、再開するときの口座残高を自由に再設定できます。手数料の種類は割合または固定から選べるので、取引する金融商品や想定する取引条件に合わせて設定しましょう。

 

4.終わりに

トレードで利益を出すためには、金融の知識や分析手法の他にトレードの技術や相場観・経験則を養うことも必要です。そこで手法の検証やトレード上達のためにデモトレードの活用が重要になってきます。
分析環境と同じTradingViewのプラットフォームを使って、トレードができるのは大きな魅力です。ですが、それと同時に普段取引に利用しているブローカーと異なる操作が要求されるため、誤操作をなくすためにもTradingViewでの売買システムの熟知や発注操作の練習が必要になります。ぜひ実践の前にペーパートレードを活用して練習を重ねてみてください。