世界中の投資家に人気のチャートツールであるTradingViewに関する基礎知識を学び、使いこなしていくためにその多彩な機能や使い方を紹介していきます。
TradingViewで一番利用するのが、高機能チャートです。今回は基本であるシンボルを検索してチャートを表示する方法と、情報量の多いチャート画面についてご紹介します。
目的のチャートを開くためには、シンボルを検索または選択する必要があります。
検索バーから特定のシンボルを直接探すときに使う方法です。検索バーからシンボル名を入力、または絞り込みをしてチャートを表示します。
スクリーナーは株式・FX・暗号資産ごとに、自分の設定した細かい条件で、シンボルを検索することができます。
シンボルにラベルをつけることで、ウォッチリストに登録することができます。よく利用するチャートにはラベルをしておきましょう。
ホットリストは、変動率や出来高が大きく動いているシンボルがランキングで表示されており、そこからチャートへ移動することができます。
TradingViewのホーム画面には、各マーケット情報がまとめられているマーケットサマリーがあります。ここから、シンボルを選んで個別ページに行き、「高機能チャートで確認する」を押すことでもチャート画面を開くことができます。
高機能チャートは中央にチャート画面、その周辺を囲うように各機能のアイコンがパネルで配置されています。
中央のチャートは、左上にシンボル情報と表示しているインジケーターの情報がまとまっています。それぞれマウスオーバーすることで、設定を変更したり、インジケーターの非表示や削除も行うことができます。
縦軸の価格水準は、%スケールなどにも切り替えることができます。横軸は、9種類の期間から時間軸ごと切り替えたり、カレンダーで特定の日時に移動することができます。
また、各国旗で表示されるアイコンは、その国の経済イベントが表示されており、クリックすることで日時や詳細を確認することができます。
チャート周囲にある各メニューのパネルは、それぞれの機能ごとに分類されています。
上部には、アカウントなどのメインメニューやチャートの基本設定に関する機能が配置されています。左にはシンボル検索や時間軸、インジケーターなどよく使う機能があります。右にはレイアウトの選択やクイックサーチ、スクリーンショットなどがまとめられています。
また、各国旗で表示されるアイコンは、その国の経済イベントが表示されており、クリックすることで日時や詳細を確認することができます。
左側にはチャート上に描画できるツールが配置されています。トレンドラインの種類だけでも多く揃っていて、他にも幾何学図形、フィボナッチやパターンなどの複雑な描画が簡単にできるツールも充実しています。また、テキストやアイコンスタンプなどチャートへの書き込みや、期間や価格を計測できる便利ツールもここに備わっています。
右側にはアラート・ウォッチリストなどのリスト管理やSNS機能が利用できます。各アイコンを押すと、パネルが固定表示されて、チャートを見ながらでも利用することができます。
また、注文パネルやチャートのオブジェクトツリーも右側のパネルで見ることができます。
下部にはスクリーナーやPineエディタなどその他の機能が配置されています。特にトレードパネルは、TradingViewのチャート上で取引ができる機能で、ブローカー接続の他にもペーパートレーディング(Paper Trading)に接続してデモトレードができます。
TradingViewのチャート画面は、見やすいUIの中に便利な機能が多く備わっています。ですが、最初から全ての機能を把握する必要はありません。まずはよく使う機能や重要な操作から覚えていきましょう。
少しずつ操作に慣れていき、いろいろと試していくうちに幅広い活用ができるようになり、最終的には自分なりのカスタマイズもできるようになるはずです。