MT5EAを利用する際は、バックテストが必要不可欠です。EAの動きを事前把握するために行うバックテストについて、その手順を解説します。バックテストに慣れておくと、EAの能力の把握や比較がすぐにできるようになりますよ。
MT5でEAのバックテストを行う際の手順は以下となります(既にMT5にEAが保存されている前提)。
それぞれ解説します。
EAのバックテストはストラテジーテスターを利用して行います
ストラテジーテスターでは「単一」、「インディケータ」、「可視化」などの選択ができますが、基本的なバックテストを行う際は「単一」を選択します。
設定画面から以下を設定します。
各設定が完了したら右下の「スタート」をクリックするとバックテストが開始されます。
上記では、MT5に付属のEA「Moving Average」を利用して上記設定(EUR/USDの1時間足で期間2ヵ月)でバックテストを行います。
設定時に「チャート、指標、取引を表示するビジュアルモード」にチェックを入れると、別画面でチャートが立ち上がりEAが取引した場所が示されます。
バックテストが終わると「バックテスト」タグでバックテストの結果が表示されます。
バックテストの各数字から、EAの様々な情報が得られます。
「グラフ」タグでは損益グラフが表示されます。
「グラフ」からは、本バックテストを行った直近2ヵ月では、EA「Moving Average」はEUR/USD1時間足の取引では、マイナスパフォーマンスということが簡単に分かります。
MT5では手早くEAのバックテストができます。「モデル」の選択で、簡単なテストから、実際のレートに基づいた詳細なテストまで、様々なバックテストに対応しています。よって、最初は簡単にバックテストを行った後、ピックアップしたEAに対して、詳細をバックテストするなどの使い方もできます。
EAを利用する際はバックテストに慣れることが先決です。EAを利用して自動売買を行う際は、様々な角度からバックテストを行い、EAに対する納得感を持った上で実際の取引に進みましょう。
FX雑誌『外国為替』の編集長。元FX攻略.com副編集長。
成功しているトレーダーや証券会社への豊富な取材経験を生かし、公正かつ独自性が高い執筆をモットーとしている。
また、個人投資家として、FX、海外株式、先物、暗号資産など、幅広いジャンルへの投資を行っている。