世界中の投資家に人気のチャートツールであるTradingViewに関する基礎知識を学び、使いこなしていくためにその多彩な機能や使い方を紹介していきます。
前回はTradingViewでのトレードについて、口座接続やペーパートレードを紹介しました。今回はトレードをする際に大切な注文パネルの見方や発注方法、知っておきたい機能についてをご紹介します。
トレードをするための注文パネルは、チャート画面右側パネルのアイコンから表示できます。クリックすると注文パネルはサイドパネルとして表示されますが、右上の設定でドックから切り離し、画面内の自由な位置に移動させることもできます。
他にはチャート上で右クリックメニューの「トレード」から「新しい注文を作成」を選択しても注文パネルを開くことができます。
注文パネルを使って発注する際は、まず一番上の買い(青)と売り(赤)をクリックして色を切り替えましょう。次に、成行注文と指値注文・逆指値注文から選択し、取引数量を入力します。発注と同時に利益確定(TP)や損切り(SL)の決済予約も行えます。値の入力は、Pips・価格・金額・割合から設定することができます。また、指値・逆指値注文は有効期限を設定できます。最後に発注ボタンを押して完了です。
ポジションや注文状況は画面下のトレードパネルで情報を確認することができます。
ポジションの決済はトレードパネルのメニュー、またはチャート上に表示されるポジションタブの情報欄にある「✕」マークを押すことで決済することができます。
また、チャート上に表示されるトレードに関するポジション情報やラインなどは、歯車マークがアイコンの「チャート設定」にある「トレーディング」項目からいろいろと変更できるので、使いやすい設定を探してみましょう。
詳細な発注設定をしなくともクイックに注文を実行できるワンクリック注文が利用できます。
まずチャート設定アイコンまたは右クリックメニューの「設定」から「トレーディング」項目にある「売買ボタン」にチェックを入れると、チャート画面左上にあるステータスラインのシンボル名の下に、赤青の売買ボタンが表示されます。このボタンを押すことでも、注文パネルが表示されます。二つのボタンの間にある数値は、上段がスプレッド、下段は取引数量を示しています。取引数量は、数字をクリックすることで任意の数量に変更できます。
次に、「即時発注」にもチェックを入れると、赤いボタンは売り、青いボタンでは買いの成行注文が注文パネルでの設定を省略してワンクリックで実行されます。
一度発注した予約注文でも、約定前であれば変更・キャンセルができます。変更はトレードパネルの一覧からもできますが、チャート上に表示された各注文の情報ラベルをドラッグアンドドロップして移動先の価格水準に値を変更できるのが直感的に使えて便利です。このとき、即時発注が有効になっていると、直ちに変更が適用されるので操作には注意しましょう。
ポジション決済と同様に、チャート上に表示されている「✕」マークを押すことでキャンセル操作が行なえます。
TradingViewはあらゆる金融商品のチャート分析ができるだけでなく、過去の相場に対してはバーのリプレイが活用でき、現在の相場に足してはペーパートレードと、取引手法の研究や検証、トレードのトレーニングにも効果的な機能が充実しています。
こうした便利機能をしっかり使いこなすためには、トレードの操作に慣れることも大切です。自分に合ったトレード環境の設定や操作方法をしっかり把握するためにも、まずはペーパートレード接続で実際にトレードをして使い倒してみることをおすすめします。