世界中の投資家に人気のチャートツールであるTradingViewに関する基礎知識を学び、使いこなしていくためにその多彩な機能や使い方を紹介していきます。
前回はTradingViewのアラートについて、種類や基本的な作成手順を紹介しました。今回はアラートを作動させる条件や通知、管理方法についてご紹介します。
TradingViewのアラートは、対象の条件を13のパターンから設定できます。この条件と作動する頻度を決めるトリガー設定を組み合わせることで、通知してほしいタイミングを決定します。
対象が指定した価格と交差したときにアラートが作動します。対象の交差方向を上下に指定することで、より特定の状況に限定できます。
指定した対象同士の位置関係を条件に設定します。アラートの対象は価格以外も設定できるので、インジケーターやトレンドラインなどの描画との位置関係を条件にアラートを作動させることができます。
設定した上限・下限ラインと対象が交差したときにアラートが作動します。条件を範囲で指定できるので、方向感のない値動きにも対応した設定が可能です。
設定した上限・下限ラインの範囲と、対象の位置関係を条件に設定できます。上限・下限ラインには、ボリンジャーバンドの±1σなど価格以外にも設定することができるので、用途は幅広いです。
現在価格からの値幅と、期間をバーの数で指定する条件です。時間は表示しているチャートの時間軸を基準にするので、日足表示で「3日以内」としたい場合にはバーの数を「3」に設定します。
「上に移動/下に移動」の値幅を変動率で指定する条件です。
アラートが作動したときの通知アクションは、複数選択できます。特にメールやアプリのプッシュ通知の活用は、チャートを開いていないときの売買タイミングを逃さないためにも重要です。
また、通知時に表示されるアラート名の変更やメッセージも追加できます。
複数稼働させておく場合は、何のアラートなのかを分かりやすくしておきましょう。
チャート画面右側パネルにあるアラートのアイコンから、管理画面を開くことができます。
ここでは稼働状況の確認や一括操作、過去のログ確認などが行えます。一度作動したアラートを再び稼働させたいときなどに活用しましょう。
またパネル右上の設定を開くことで、アラート一覧のフィルタリングや表示、リストをカスタマイズすることが可能です。
アラートを自由自在に設定できるようになれば、売買タイミングの見逃しを防止でき、チャートに張りつく時間を減らすことも可能です。
特にいろいろな市場を幅広く分析し、多くの銘柄で取引する投資家であれば、日々の分析作業をより効率化するためにも、アラート機能を活用していきましょう。