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幅広く学ぶ、TradingViewのすべて

 

第6回チャートを見る③応用1(シンボルの比較・追加/チャート画面分割表示)

世界中の投資家に人気のチャートツールであるTradingViewに関する基礎知識を学び、使いこなしていくためにその多彩な機能や使い方を紹介していきます。

 

1.より機能的なチャート画面を作り出す

前回は、TradingViewで自分に合った分析環境を構築するためのチャート画面の設定変更を紹介しました。今回は、チャートを見やすくするための応用として、シンボルを複数追加する方法や、画面を分割表示(レイアウト変更)する方法を紹介します。複数のシンボルや時間軸を見比べるために、画面全体を切り替えることなく同時に確認・比較することができ、分析作業を効率的にすることができます。

 

2.シンボルを複数追加する方法

TradingViewのチャートでは、1つの画面上に複数のシンボルを表示させることができます。この機能は、確認したい銘柄を一度に把握できたり、シンボル同士を比較分析する際に活用できます。
シンボルの追加方法は、まずシンボル検索の右にある「+」アイコンから追加したいシンボルを検索します。

 

2.シンボルを複数追加する方法

TradingViewのチャートでは、1つの画面上に複数のシンボルを表示させることができます。この機能は、確認したい銘柄を一度に把握できたり、シンボル同士を比較分析する際に活用できます。
シンボルの追加方法は、まずシンボル検索の右にある「+」アイコンから追加したいシンボルを検索します。

検索したあとは、チャート上での表示方法を選択します。「同じ%スケール」は、各シンボルの縦軸を変動率(%)で統一して表示するので、シンボル同士の変動幅を比較しやすくなります。「新しい価格スケール」を選ぶと、スケールが別々に表示されるので、単位の異なるチャートを重ねるように表示できます。「新規ペイン」では、オシレーター系インジケーターのようにサブチャートが設置されます。

 

3.チャート画面を分割させる方法

次に、チャート画面を複数に分割する方法(レイアウト変更)を紹介します。TradingViewでは、ウェブブラウザのタブ1つにつきレイアウト変更で分割できる数が、利用しているプランによって変わってきます。無料プランでは1、有料プランが上位になるにつれて2・4・8と最大分割数と、そのレイアウトパターンが増えていきます。
先に紹介したシンボル追加の方法とは違い、画面が分割し独立したチャートになるので、それぞれの画面で異なる時間軸やチャート設定の変更、インジケーターの設置が可能です。複数の時間軸を確認するマルチタイムフレーム分析などにおすすめの機能です。

レイアウト変更は、チャート画面の右上にあるメニューパネルから行います。「レイアウトの選択」アイコンをクリックすると、レイアウトのパターンが表示されるのでそこから選択します。
また、下部にある「レイアウト内で同期」は、チェックを入れた項目が同期され、1つのチャートでカーソル選択や設定変更した場合に、その他のチャートの項目も一括で移動・変更が適用されるようになります。

チャートを分割させたあとも操作中(青枠で表示される)画面は、画面右下にある「チャート最大化切り替え」をクリックすることで、チャート画面を最大化することができます。ボタン1つで切り替え可能なので、気になるチャートだけを確認することもできます。

 

4.終わりに

1つの画面上で複数のシンボルやチャートを確認することができるようになれば、操作の手数が減り、分析作業がより効率的になります。
チャート画面を分割できるレイアウト変更は有料プランの機能となりますが、とても便利なのでしっかりと分析したい場合にはぜひ検討してみてください。画面上の必要な情報量を増やし、より機能的なチャート画面を構築してみましょう。