目次-このコラムでわかること-
バックテストとは、過去の市場データを利用して、EA(自動売買)のプログラムが行う取引をシミュレーションする作業のことです。
バックテストでは、設定されたアルゴリズムやルールに基づき、仮想的な売買を行います。こうすることで、そのEAが過去の市場環境でどれほどの利益や損失を出したのかを確認することができます。
ツールバーから「表示」→「ストラテジーテスター」と選択します。
画面下部にストラテジーテスターのウインドウが表示されます。
「単一」「インディケータ」「可視化」など多くの項目がありますが、基本的なバックテストをするなら「単一」を選択しましょう。
設定画面です。
ストラテジーテスターのウインドウ右下隅にある「スタート」を押すと、バックテストが始まります。
今回は、佐川直弘氏が開発した「Beatrice Excelsior」をバックテストしてみます。通貨ペアを「USDJPY」に、時間足を1分足に、期間を「2020年1月1日~2024年12月31日」としてみました。
テストの進捗は緑色のバーで表現され、予想される所要時間と経過した時間がひと目で確認できます。
テストが終わると、以下のように表示されます。
バックテストタブでは、さまざまなテスト数値が表示されます。
グラフのタブでは、損益グラフが表示されます。
バックテストのタブでデータ上を右クリックすると、レポートとして今回の結果をファイル保存可能です。
手早くEAのバックテストができるのはMT5の強みの一つです。
また、幅広いテストに対応しているため、始めは簡単なテストを行い、自分の使うEAに合わせてより詳細なテストを行うといった使い方もできます。
EAを実戦投入する前に、まずはバックテストに慣れましょう。さまざまなテストの過程で、使おうとするEAへの理解も深まり、より適切な戦略を立てて実際の取引に臨めるはずです。
FX雑誌『外国為替』の編集長。元FX攻略.com副編集長。
成功しているトレーダーや証券会社への豊富な取材経験を生かし、公正かつ独自性が高い執筆をモットーとしている。
また、個人投資家として、FX、海外株式、先物、暗号資産など、幅広いジャンルへの投資を行っている。