MT5のEAはプログラミングの知識があれば、自作も可能です。本格的に自動売買に取り組むなら、EAの自作にもチャレンジしてはいかがでしょうか。MT5でEAを自作する際の手順を解説します。
MT5で自動売買を行う際は、EAを購入して始める方がほとんどです。ただしEAは、プログラミングの知識があれば自作も可能です。またゼロベースでEAを作成せずとも、プログラミングの知識があれば、改良可能なEAを用いてオリジナルEAも作成できます。
MT5でEAを作成する際は、MT5独自のプログラミング言語であるMeta Quotes Language(MQL)を利用します。MQLを学び、オリジナルEAの作成にもチャレンジしてはいかがでしょうか?
MT5のEA作成の際は以下の手順で行います。
MT5のツールバーから「ツール」→「MetaQuotes言語エディタ」を選択。
MetaEditorが起動するため、起動後に左上の「新規作成」をクリックする。
「新規作成」をクリックすると、以下の画面が現れるため、「エキスパートアドバイザ(テンプレート)」を選択し、「次へ」をクリック。
すると「エキスパートアドバイザの一般プロパティ」画面が現れるため、必要事項を入力し、「次へ」をクリック。
名前を「test」に変更
以降、「エキスパートアドバイザのイベントハンドラ」、「エキスパートアドバイザのテスターイベントハンドラ」について必要箇所にチェックを入れて「完了」をクリックします。
上記が終わるとプログラミング画面が表示されます。こちらの画面でプログラミングを行い、EAを作成します。
EAのプログラミングを終了したら、ツールバーの「コンパイル」をクリックします。
エラーが発生しなければ、コンパイル終了後にEAが作成されフォルダにEAが格納されます。なお、MT5を再起動させた後、画面右下のナビゲータ部分から作成したEAの確認も可能です。
MT5のEAをゼロから作成する場合、相当な技量と時間が必要です。しかし改良可能な既存のEAの改良なら、若干のプログラミングの知識で対応できます。よって自作EAに興味があるなら、基本的なプログラミングを学んだ後、既存のEAの改良から始めるのがおすすめです。改良を通じて学べることも多いです。
プログラミングができるとEAの世界が一気に広がります。自作EAで、一歩進んだMT5の自動売買の世界に踏み出してはいかがでしょうか。
FX雑誌『外国為替』の編集長。元FX攻略.com副編集長。
成功しているトレーダーや証券会社への豊富な取材経験を生かし、公正かつ独自性が高い執筆をモットーとしている。
また、個人投資家として、FX、海外株式、先物、暗号資産など、幅広いジャンルへの投資を行っている。