MT5ではテクニカル指標などを設置したチャートを、テンプレートとして保存できます。よって異なるチャートに対し、簡単に同じ設定ができます。一度設定が終わったチャートは、テンプレートとして保存しておきましょう。
MT5では、チャートに様々なテクニカル指標やラインの表示が可能です。気に入ったチャートの設定は、テンプレートとして保存しておけば、次の機会に簡単に再利用できます。
オリジナルのチャートを設定して、取引するベテラン投資家も多いです。気に入ったチャートの設定ができたら、テンプレートとして保存しておきましょう。
それぞれ解説します。
保存したいチャートの上で右クリック→「テンプレート」→「定型チャートの保存」、とクリックすると、「名前を付けて保存」が表示されます。
「ファイル名」部分(デフォルトでは“template_name.tpl”)に、保存したいチャートのテンプレートに名前を付けます。
その後「保存」をクリックすると、指定したチャートの設定がテンプレートとして保存されます。
「チャートメニュー」→「定型チャート」→「定型チャートの保存」のクリックでも、表示中のチャート設定をテンプレートとして保存できます。
「定型チャートの保存」をクリックすると「名前を付けて保存」が表示されるため、以降は①と同じ手順になります。
保存したテンプレートは簡単に利用可能です。新規に表示したチャートに対し、保存したテンプレートのチャートを表示したい時は、チャート上で右クリック→「テンプレート」→表示させたいテンプレートの名前をダブルクリックします。
すると、テンプレートで設定されたチャートが表示されます。
新しいチャートに先ほどのテンプレートを表示
また、新しいチャートを表示させて、「チャート」メニュー→「定型チャート」→表示を希望するテンプレートの名前をダブルクリックでも、同様に保存したテンプレートが新たなチャートにセットされます。
テクニカル指標の試行錯誤をしていると、保存したテンプレートの数が増えていきます。数が多くなった時は、保存したテンプレートを削除しましょう。
保存したテンプレートの削除は、「テンプレート」→「定型チャートの削除」、もしくは「チャートメニュー」→「定型チャート」→「定型チャートの削除」と進み、削除したいテンプレートを選択すると削除ができます。
これまで説明した、MT5のチャートのテンプレートの保存などの方法は、MT4と同様の手順です。よってMT4の扱いに慣れている方なら、MT5でもスムーズにテンプレート関連の手順を行うことができます。
ただしMT4で作成したテンプレートをMT5に導入しても、MT4とMT5には互換性がないためチャートの設定は反映されません(逆も同様です)。
テクニカル指標などを数多く表示させると、チャートが見にくくなります。しかし、自らの取引に欠かせないテクニカル指標などを持つ方も少なくありません。
MT5ならチャート上にテクニカル指標を始め様々な表示ができ、オリジナルのチャートを作成できます。気に入ったチャートの作成ができたら、テンプレートとして保存して、チャートそして取引の精度を高めましょう。
FX雑誌『外国為替』の編集長。元FX攻略.com副編集長。
成功しているトレーダーや証券会社への豊富な取材経験を生かし、公正かつ独自性が高い執筆をモットーとしている。
また、個人投資家として、FX、海外株式、先物、暗号資産など、幅広いジャンルへの投資を行っている。