MT5の下部分はツールボックスと呼ばれる部分です。MT5のツールボックスには、MT4にない「指標カレンダー」が追加されています。
今回はMT5のツールボックス部分について簡単に解説します
MT5の下部分はツールボックスと呼ばれています。ツールボックスには以下の表示があります。
上記のうち、最も利用されるのは「取引」部分です。
MT5のツールボックス「取引」部分には、以下が表示されます。
「取引」部分で投資資金の残高が分かります。またポジションを持った後は、含み損益の状態、ポジション保有後の有効証拠金、余剰証拠金が表示されます。
更にポジションを持っていると、ポジションを持った時間及び価格、決済指値・決済逆指値などが表示されます。
なお、「取引」部分は、利用上のそれほど違いは感じないものの、MT4とMT5で表示が若干異なります。
MT5「取引」部分
MT4「取引」部分
ツールボックスで「指標カレンダー」を選択すると、当日以降の指標カレンダーが表示されます。
“発表日時と国の国旗、影響を与える通貨ペア、指標内容(イベント)、優先順位、期間、結果、予想、前回の結果”の順番で並んでいます。
MT5ツールボックス「指標カレンダー」部分を表示
「指標カレンダー」はMT4にはないMT5の新機能です。「指標カレンダー」を利用することで、他のサイトで指標の発表時間などの確認を行わずとも、MT5のみで確認できます。
ツールボックスの「会社」「記事」「ライブラリ」は、MT5の開発元のMetaTrade社が運営するサイトMQL5(https://www.mql5.com/)のコンテンツ表示部分です。
「記事」「ライブラリ」ではMQL5のサイトの様々な記事の確認ができます(各記事のテキスト部分をダブルクリックすると、該当のMQL5記事に遷移します)。
MT5ツールボックス「記事」部分を表示
また「会社」部分では有料のインジケーターやEAなどの購入ができます(MQLサイトへの会員登録が必要)。MQL5の記事は海外発信の記事が多いものの、自動的に日本語翻訳される記事もあるため、興味ある記事があれば読んでみてはいかがでしょうか?
なお、MT5の「会社」「記事」「ライブラリ」部分は、MT4の「マーケット」「記事」「ライブラリ」の表示部分となります。
MT5ツールボックス「会社」部分を表示
MT4やMT5を利用している方の多くは、ツールボックスの「取引」部分を見る程度ではないでしょうか?
実はMT5は「指標カレンダー」があるため、為替取引では欠かすことができない各指標の発表時間の確認などがMT5のみで完結します。
米国債の入札スケジュールといった、他の指標サイトではあまり見られない指標発表の時間も掲載されており、既に見ている指標サイトと併せて、MT5の「指標カレンダー」もご活用ください。
FX雑誌『外国為替』の編集長。元FX攻略.com副編集長。
成功しているトレーダーや証券会社への豊富な取材経験を生かし、公正かつ独自性が高い執筆をモットーとしている。
また、個人投資家として、FX、海外株式、先物、暗号資産など、幅広いジャンルへの投資を行っている。